大手VPSサービス3社を比較｜初めてマルチサーバーに挑戦するならコレ

本記事では、マインクラフトを始めとしたゲーム用のサーバーの選び方から、初めてマルチサーバーを建てる方にオススメのVPSサーバーを解説します。

結論からいうと、初めてマインクラフトのマルチサーバーを建てるならConoHa for GAMEがオススメ。

なぜなら、同スペックの他のサーバーと比較しても月額料金が安く、簡単にマルチサーバー建てられる機能が備わっているからです。

また、利用者も多いサービスなので、困ったときに調べたら情報は出てきやすいですし、公式のサポートも手厚いため安心して使えます。

しかし、ConoHa for GAMEの月額料金がお得になる長期割引パスでは、契約期間分の料金を一括で支払う必要があるので、注意が必要です。

そのため、快適にゲームが遊べるのか不安な方は、まずは時間単位の料金で契約し、その後サーバーに満足できれば長期割引パスで契約することをオススメします。

最近ではVPSサービスは数多く存在し、どれを選んだらよいのか初めて利用するときは悩みますよね。

長期利用を想定するなら1万円以上はかかってしまいますし、せっかく契約したのにゲームがカクついてまともに遊べなかったらと思うと躊躇してしまいます。

しかし、本記事を通してVPSサーバーを比較できるようになれば、快適に友達と遊べるマルチサーバーを建てられるようになりますよ。

VPSサーバーを選ぶ7つの基準

まず初めにVPSサーバーを選ぶ基準として、以下の7つを確認しましょう。

特に使用料金・スペックについては、自分がどんなゲームをしたいのか、何人で遊びたいのかによって大きく変わってくるので注意が必要です。

• 使用料金
• スペック
• サーバーの構築しやすさ
• 同時に遊べる人数
• サポートの手厚さ
• セキュリティ
• 人気の高さ

それでは、それぞれ解説します。

使用料金

VPSサーバーの主な使用料金は、

• 初期費用: サーバーを借りる際に最初に支払う料金
• 月額料金: 月々発生する使用料金

の2つがあります。最近のVPSサーバーでは、初期費用無料を謳っているサービスが多いため、月額料金だけ注意していればOK。

サーバーのスペックと月額料金は比例するので、自分の予算を超えないようにしましょう。

同じようなスペックのVPSサービスでも、数百円程度の価格差があるので複数のVPSサーバーを比較する必要があります。

スペック

VPSサーバーのスペックは、以下の３点を確認しましょう。

• CPU: サーバーの処理の中心的な役割を持つ
• メモリ(RAM): 作業データを一時的に保存する領域
• ストレージ(ROM): データを保存する記憶装置

CPUのコア数とメモリの容量が多いほど性能は上がりますし、ストレージが多ければ大規模なサーバーを作れたり、Modを大量に入れたりできるようになります。

しかし、性能が上がるのに比例し、月額料金も増えてしまうため、自分が遊びたいゲームや一緒に遊ぶ人数に適した性能を選びましょう。

サーバーの構築しやすさ

VPSサーバーでマイクラなどのゲームサーバーを建てるには、CUIで操作する必要があります。

普段からUbuntuのターミナルやWindowsのコマンドプロンプトを使ってコマンド操作に慣れている人でないと抵抗があるかもしれません。

そのため、ConoHa for gameやXserver for gameといったVPSサーバーでは、GUIで誰でも簡単にサーバーを建てたり、サーバーの設定を変更したりできる機能を搭載しています。

もちろん、CUIでの操作に抵抗がなければ、そのような機能がなくても問題はありませんが、クリックだけで簡単にサーバーを建てられるのは非常に便利です。

同時に遊べる人数

スペックのところで記載した通り、サーバーのスペックが高ければ高いほど、同時に遊べる人数が増えます。

ConoHa for GAMEでは、以下のように人数の目安が定められており、目安の人数より少ないメモリで遊んでいると、サーバーがカクついたり、落ちたりしていまい快適に遊べません。

メモリ(RAM)	目安の人数
2GB	4人以下
4GB	5～10人以下
8GB	11人以上

そのため、一緒に遊ぶ人数に合わせたメモリの容量を選択しましょう。

またConoHa for GAMEやXserver for Gameでは、サーバーのスケールアップとスケールダウンといった機能を搭載しています。

これらの機能があると、大人数で遊びたい時はスケールアップして快適に遊べますし、少ない人数で遊ぶときはスケールダウンして無駄な月額料金を支払わずに利用できます。

スケールアップとスケールダウンはConoHa for GAMEのように即時変更できるサービスと、月単位で変更するサービスがあるので注意が必要です。

また既に支払っている使用料金に対して上のプランに変更する場合は差額を支払う必要があるが、下のプランに変更する場合は差額は返金されないことが多いため要確認です。

サポートの手厚さ

遊んでいたら突然サーバーに繋がらなくなったり、システムの使い方が分からなかったりと初めてVPSサーバーを借りるときはトラブルがつきものです。

VPSサーバーはブログ用のレンタルサーバーとは異なり、利用者自らセキュリティの設定をしたり、ポートを開放したりと、慣れないと手こずるポイントも多く、初めて使うときは困るでしょう。

そのため、

• メール
• 電話
• チャット

などのサポートが充実しているサービスを選ぶのがオススメです。

セキュリティ

マルチサーバーを使って友達と遊ぶには、インターネットに自分のVPSサーバーを公開する必要があります。

そのため、悪意を持った第三者からの不正アクセスには注意しなければいけません。

万が一、不正アクセスされてしまうとサーバーを乗っ取られたり、これまで遊んだデータを削除されてしまったりする可能性があるので、セキュリティが整ったVPSサーバーを選ぶ必要があります。

人気の高さ

多くの人に使われているVPSサーバーであれば、それだけ性能や価格に満足している人が多い証拠です。

それだけでなく、VPSサーバーでマルチサーバーを構築する際にトラブルが発生しても、他のユーザーの対処法が検索でヒットする可能性も上がります。

反対に、使用者が少ないサーバーの場合は、調べても情報が出てきませんし、サポートも返信が遅かったりすると支払っている料金が無駄になってしまう可能性も。

そのような事態を避けるためにも、使用者が多い人気のあるVPSサーバーを選ぶことをオススメします。

おすすめVPSサーバー比較

主要な３つのVPSサーバーの「メモリ4GB・12か月プラン」で比較した表を作成しました。

先ほど解説した7つの基準に照らし合わせて、自分に適したものを確認してみましょう。

	ConoHa for GAME （長期割引パス 12か月契約）	Xserver for game （12か月契約 カッコ内は初回のみの割引価格）	KAGOYA CLOUD （スタンダードプラン）
月額料金	1,146円(7.3円/h)	1,800円(割引後1,620円）	1,650円（59円/日)
初期費用	無料	無料	無料
メモリ	4GB	4GB	4GB
CPU	4コア	4コア	4コア
SSD	100GB	100GB	80GB
セキュリティ （サービス基盤以外）	セキュリティグループでポートの開閉や接続元制限が可能 その他は利用者自身で設定	利用者自身で設定	利用者自身で設定
人気の高さ	レンタルサーバー・VPSともにコスパが良く、シンプルな操作で人気が高い	本サービスの運用歴は短いが、レンタルサーバーとしては老舗で利用者も多い	コスパは良いが、初心者向けではないため、利用者は少なめ
サポート	メール（24時間受付） 電話 チャット	メール（24時間受付） 電話 チャット	電話 Webフォーム
構築しやすさ	専用ソフトで簡単に構築・設定変更が可能	専用ソフトで簡単に構築・設定変更が可能	構築用のテンプレートのみ
スケールアップ・ダウン	どちらも対応	どちらも対応	対応していない
	購入する	購入する	購入する

おすすめVPSサーバーランキング

先ほどの比較表だけでは選びきれないという方もいらっしゃるかもしれません。

そのため、筆者がオススメする順番でランキングを作成しましたので、VPSサーバー選びの参考にしてください。

1位: ConoHa for GAME

月額料金の安さと、マインクラフトサーバーの立てやすさ・管理のしやすさが魅力。

マイクラ以外にも、ARKやRust、Valheimといったゲームサーバーが簡単に立てられます。

特にマイクラにおいては、Minecraft Managerを使うことでGUIでゲームモードや難易度などの設定を変更もできるため、コマンド操作に慣れていない初心者の方にオススメです。

しかし、期間分の使用料金は一括で前払いになる点には注意。

4GBのプランで比較すると、

• 6か月契約: 1,326×6 = 7,956円
• 12か月契約: 1,146×12 = 13,752円
• 36か月契約: 1,082×36 = 38,952円

となり、月額料金こそお得ですが一括請求となると、財布へのダメージも大きいです。

そのため、多少割引率が下がっても12か月契約あたりで留めておくと、後々サーバーを乗り換える際にも便利ですよ。

また1時間当たりの契約もできるため、まずはお試しで数時間使ってみて、ゲームが快適に動くのを確認したり、サーバーの操作を使ってみたりして納得できれば長期契約することもできます。

2位: Xserver for game

VPSサーバーとしては新しいサービスだが、レンタルサーバー会社としては老舗の会社が運営しているVPSサービス。

公式サイトでは、他社のVPSサーバーと比較して4.9倍ものCPU処理性能があると記載されており、高負荷時でもカクついたりせず快適に遊べることが期待できます。

またConoHa for gameと同様に、マイクラ以外にもARKやRust、Valheimも簡単にサーバーが建てられる機能を搭載しているので初心者でも安心です。

ただし、今回比較している3つのサービスの中では、月額料金が最も高いのはデメリット。4GBプランで12か月契約すると初回は1,620円、次回更新以降は1,800円と高めの料金設定をされています。

とはいえ、昔からレンタルサーバーを提供してきている会社の安心感は間違いありません。そのため、少し値段は高くても信頼できるサーバーを選びたい方にオススメです。

3位: KAGOYA CLOUD

KAGOYA CLOUDは、短期間でサーバーを利用したい方にオススメのVPSサーバーです。

6か月以上の長期利用はしないが、数日～2, 3か月以内での利用向けであればコスパ良く利用できます。

実際に1週間だけ利用する場合でConoHa for gameと比較すると以下のようになり、KAGOYA CLOUDの方が1/3の料金で使えてお得です。

• ConoHa for game: 7.3円/h × 24h × 7(日) = 1,226円
• KAGOYA CLOUD: 59円/日 × 7(日) = 413円

12か月の利用では最もコスパが高いConoHa for GAMEと比較しても、3か月契約のプランだと月額料金が2,122円（割引後）なので、月額1,650円で利用できるKAGOYA CLOUDのコスパはかなり高いです。

また、Minecraftのマルチサーバーはテンプレートも備わっているため、初心者でも簡単にサーバーの構築は可能です。

ただし、ARKやRust, Terrariaなどはテンプレートが存在しないため、自分でコマンド操作をする必要があります（ConoHa for game, Xserver for gameはテンプレート有）。

とはいえ、公式サイトでサーバーの立て方を解説しているWeb記事もあるため、コマンド操作に抵抗がなければ構築は可能です。

＼細かく使用期間を設定したい人はコレ／

1か月以内の短期利用であれば、ConoHa for GAMEよりコスパは高いのが魅力

まとめ

最近ではマインクラフトを始め、ARKやRustなど友達一緒に複数人で遊ぶゲームが多くあります。

そこで、24時間いつでも遊べるマルチサーバーを建てておくと、各々が好きな時間に遊べるし、時間を合わせれば一緒に遊べることもできるので便利ですよね。

しかしながら、VPSサーバーを調べてみると本記事で紹介した3つのVPSサービス以外にも多くのサービスがあり、どれを選べばよいか分からないですよね。

そんな時には、本記事で紹介した7つの基準を軸に選んでみると、失敗を未然に防げる可能性が高まりますよ。

特に重要なのは、以下の2点です。

• 遊ぶ人数に適したCPU、メモリを選ぶ
• 自分の許容できる月額料金に納める

もし、それでも自分で選ぶのが難しいのであれば、筆者はConoHa for GAMEをオススメします。

個人的に同社のレンタルサーバーを使用しており、サポートの対応も丁寧で初心者でも安心できますし、月額料金も他社と比較して安いです。

だからといってサーバーの性能が低いという評判もなく、十分にマインクラフトなどのゲームを遊べる性能を持っています。

いきなり長期契約するのは怖い場合は、最初は時間単位での契約からお試しできますので、迷ったらConoHa for GAMEから始めてみてはいかがでしょうか。